唾液の量はお口の健康に関係している?知られざる唾液の役割‼
こんにちは。津島市・あま市エリアで歯医者をお探しの皆さん、「にしおわり中央歯科おやこ歯科」です。
突然ですが、皆さんは唾液にどんな働きがあるかご存じですか?
唾液には、食事を飲み込みやすくする働きや話をしやすくする働きなどがあります。
今回は知られざる唾液の働きについてお話していきます。
消化や歯を守る唾液の役割
唾液の働きには7つの働きがあります。
〇消化作用
唾液はβアミラーゼという酵素が含まれています。この酵素は、でんぷんを分解する働きがあり、お口の中ででんぷんを多く含む米やパンを分解するため胃にかかる負担を軽減することができます。
〇食塊形成作用
唾液の中に含まれるムチンという成分が食べ物を塊にしやすくするため嚥下がスムーズになります。
〇抗菌作用
リゾチームやラクトフェリンという成分がお口の中の菌の働きを抑制し、虫歯や歯周病だけでなく体外から入ってくる菌やウイルスにも作用します。
〇再石灰化作用
歯は菌が作った酸によって歯の表面にあるエナメル質が溶かされます。(脱灰)
脱灰したところはそのまま放置してしまうと虫歯になってしまいます。
しかし、脱灰したところを唾液の成分であるカルシウムやリン酸が修復(再石灰化)し、再石灰化するのを促進してくれることで虫歯になりにくくなります。
〇自浄作用
唾液が多く分泌されていると食べ物のカスが洗い流されお口の中がきれいに保たれます。
〇緩衝作用
お口の中を中性に戻す作用です。
食事や酸性の飲み物を食べたり飲んだり、虫歯の菌の代表であるミュータンス菌が酸を産生することでお口の中が酸性に傾き歯が溶け出します。その酸性に傾いた状態から中性に戻してくれる働きをしているのが唾液です。
〇保護作用
歯は人の体の中で最も硬いものになります。そんな歯と柔らかい頬などの組織が共存しているのがお口の中なのです。
唾液は歯でこすれて頬の粘膜や舌に傷ができないように膜をはり潤滑剤のような働きをしています。
上記のように唾液には多くの働きがあります。つまり、唾液は虫歯や歯周病を予防しているだけでなく風邪などの体の外から侵入してくる菌からも私たちの体を守ってくれているのです。
しかし、加齢や脱水、口呼吸、糖尿病、シェーグレン症候群、服用している薬の副作用などが原因で唾液の量が少なくなってしまうことがあります。
では、唾液を増やすためにはどうしたらいいのでしょうか。
唾液を増やすためにできること
1水分補給をする
唾液も体の水分からできています。大人の唾液の分泌量は一日で約1.5Lと言われています。
つまり、唾液を多くするためには水分を多くとる必要があります。
2鼻呼吸をする
口呼吸をすると、常にお口の中の空気が入れ替わり、唾液が乾燥してしまいます。
鼻炎などで鼻呼吸がしづらい方もいらっしゃるかと思いますが、できるだけ鼻呼吸を心掛けてください。
3唾液腺のマッサージをする
お口の中には唾液を分泌する腺がたくさんあり、その中でも「耳下腺」「顎下腺」「舌下腺」の3つがより多くの唾液を分泌しています。
唾液腺をマッサージすることで唾液が分泌されます。
4よく噛むこと
唾液は噛む刺激によって分泌されます。常の食事をゆっくり噛むなど刺激を与えてあげることが重要です。
唾液が少ないな、お口の中が乾燥していると感じた時は水分を摂ったり唾液腺のマッサージを取り入れてみてください。
唾液の量が気になる方、測定してみたい方がいらっしゃれば当院では、CAMBRAという虫歯の予防プログラムを取り入れております。CAMBRAの検査で唾液の量を測定いたしますので虫歯のリスクを知りつつ、唾液の量を測定することが可能です。
気になることがあれば気軽にスタッフまでお声かけください。