MTAセメント(歯髄温存治療)|津島市 歯医者 歯科をお探しの方は【医療法人津島 にしおわり中央歯科おやこ歯科】まで

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休診日:木・日・祝
※祝日のある週は木曜診療

〒496-0004
愛知県津島市蛭間町字宮重457

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MTAセメント
歯髄温存治療

西尾張中央道沿い・にしおわり中央歯科おやこ歯科

神経近くまで達する重度のむし歯の場合には、歯の内部の神経を取り除いて、歯の根の治療(根管治療)を行うことがあります。

しかし、歯の神経を抜く処置を行うと、歯に栄養が行き届かなくなります。歯がもろく弱くなり、歯が割れたり、むし歯に気づくのが遅くなったりするため、神経を抜いた歯は将来的に抜歯のリスクが高くなってしまいます。

にしおわり中央歯科おやこ歯科では、進行したむし歯に対して、ケイ酸カルシウムが主成分のミネラル三酸化物「MTA(Mineralq Trioxide Aggregate)」というセメントを使用した、歯の神経を残す治療を行っています。

歯の神経を抜く前に

西尾張中央道沿い・にしおわり中央歯科おやこ歯科

歯の神経を抜く前に考えてみませんか?歯の健康は神経によって
維持されています

進行したむし歯を治療する際に「歯の神経を抜く処置を行います」と言われた経験のある方も多いのではないでしょうか。「神経を抜く」と言われても、“神経のすぐ近くまで達したむし歯は、神経を抜かなければならないものだからしょうがない”と納得して治療を受けた方もいらっしゃるでしょう。
歯の内部には神経だけではなく、多数の血管があり、血液が循環しています。この血液によって、歯に栄養が供給されて免疫機能が維持されることにより、むし歯の防御作用が働いています。
初期のむし歯においては、エナメル質の再石灰化や象牙質の再生、むし歯菌の経路を防ぐ作用により、むし歯の進行が食い止められています。これらの働きのおかげで、歯の硬さや耐久性、白さも保たれているのです。
また、神経は痛みや温度の情報を伝えて、むし歯や知覚過敏が起こっていることを知らせます。神経を抜くと周囲の血管も一緒に除去することになるため、歯への栄養の供給がストップしてしまいます。
むし歯の治療で神経を抜いた後に、被せ物やさし歯でいくら歯を補強したとしても、神経を抜いた歯は、割れたり、膿が溜まったりして、将来的に抜かなければならない場合が多くなってしまうのです。

治療をした歯の寿命

西尾張中央道沿い・にしおわり中央歯科おやこ歯科

保険診療による
重度のむし歯の治療法
(神経を抜く治療)

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    1痛みを感じない慢性的なむし歯が
    進行した状態

    徐々にむし歯が進行していく場合は、自覚症状のないままに、神経近くにまでむし歯が達します。表面から見ると小さな穴でも、歯の内部は広範囲にむし歯菌に感染して溶かされている状態です。

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    2抜髄
    (歯の神経を除去する治療)

    感染した神経を除去します。一度取り除いた神経が元に戻ることはありません。抜髄後は、歯の内部を清潔な状態にするための根管治療を数回繰り返す必要があります。

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    3根管充填
    (歯の根に歯科材料を詰める治療)

    もともと神経があった箇所に、歯科材料(樹脂)を詰めて密閉します。ゴム栓をするように、歯の根の中の空洞を人工物で埋め、再感染を予防します。

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    4根管充填治療後

    歯を削って整え、土台と被せ物(さし歯)を取り付けたら治療は完了です。時が経つと、歯の根の先に膿が溜まったり、根が折れたりして、治療後の経過はよくないことがあります。

MTAセメントを使用した
歯髄温存治療

西尾張中央道沿い・にしおわり中央歯科おやこ歯科

MTAセメントを使用した歯髄温存治療は、むし歯の治療で歯の神経が露出してしまったときにも、歯の神経を保存できる治療法です。この治療は、奥歯や前歯にも適用されることがあります。
MTAセメントで充填した後は、経過を観察します。問題がなければ修復物を製作して、装着すれば治療は完了です。

西尾張中央道沿い・にしおわり中央歯科おやこ歯科

MTAセメントについて

当院で使用しているMTAセメントは、厚生労働省によって薬事承認を受けた材料です。「モリタ BioMTAセメント」を採用しています。
MTAセメントは消費期限が短く、非常に高価な薬剤です。ミネラル豊富なカルシウムを主成分としており、カルシウムイオンを放出することで歯の再生を促進する作用を持ちます。
生体親和性に優れ、密閉性がよいので、抗菌作用が維持されやすいという特徴があります。殺菌作用が強い薬剤は、歯や周囲の組織にも影響を及ぼすこともありますが、MTAセメントは悪くなった部分だけではなく、周囲の組織の再生を促す作用もあります。
ただし、神経が壊死している場合や神経の中に細菌が入り込んでいる場合、歯髄の炎症が強く激しい痛みが治まらない場合は適応となりません。

MTAセメントのリスク・副作用

当院においては、MTAセメントを使用した治療により、重度のむし歯の場合も高い確率で神経を残せるようになっています。しかし、すべてのケースに適応できるわけではなく、MTAセメントを使用しても100%神経を残せるわけでもありません。時間経過によって歯髄を失い、根管治療を必要とする場合もあります。
MTAセメント治療は自由診療です。MTA治療後に保険診療の銀歯を入れるなど、保険診療との併用はできません。また、MTA治療後の神経の保障や治療費の返金などもございませんので、あらかじめご了承ください。

MTAセメントを使用した
生活歯髄切断法

生活歯髄切断法は、歯の神経近くまで進んだ深いむし歯に対して、なるべく歯の神経を残すことをめざして行う治療法です。
まずは、麻酔をしてからむし歯の部分を削って除去し、ダメージを受けている歯髄を取り除いて、歯ぐきの上部分の歯冠部で歯髄を切断します。歯髄の切断面を消毒してきれいに掃除をしてから、MTAセメントを充填し、再感染を起こさないように封鎖性の高い歯科素材で満たします。密閉して被せ物をしたら治療は完了です。
生活歯髄切断法は神経へのダメージが少ないむし歯に適応となる治療です。根管内の神経にまで感染が及び、神経が大きくダメージを受けている場合は、歯の神経を残すことができず、根管治療が必要となるケースもあります。

料金表

MTAセメント治療 11,000円
(MTAセメントのみの場合)
隔壁治療も行う場合 0円
(詳細はお問い合わせください)
  • ※MTAセメントに加えて、感染部の除去・経過観察用の上部充填用セメント・技術料も含みます。
  • ※経過が安定しているのを確認後、自由診療の修復物の製作が必要です。(厚生労働省令に基づき、保険診療の銀歯などは選択できません。)
神経を残す治療の費用は高額?

日本で承認されているMTAセメントの流通価格は1gあたり1万円以上です。さらに、治療に使用する充填器具も20万円と高価です。また、MTAセメントは管理や取り扱いが難しいこともあって、MTAセメントを用いた歯髄温存療法の一般的な治療料金は5万円程度が相場となっています。当院では、患者さまに治療法の選択肢の1つとして検討していただきやすいように、ほぼ原価のみの料金でご提供しております。しかし、近年薬剤価格が高騰していることもあり、値上げを検討せざるを得ないのが現状です。

神経を抜く治療を保険診療で行った場合は、歯を広範囲に削って被せ物やさし歯を装着しますが、被せ物やさし歯もいずれは合わなくなります。大きく削った歯には負担がかかり、将来的に歯を失うスピードを加速させます。歯は一度削ると再生することはありません。

最初にどのような治療法を選択するかで、その後の歯の寿命は大きく左右されます。日本の保険診療における歯の根の治療(根管治療)の成功率は半分以下ともいわれています。MTAセメントを用いた治療で歯の神経を残す可能性が高くなるのであれば、選択肢の1つとしてご提案させていただきます。

根管治療が必要で、より高い成功率を望む患者さまには、専用の機器・設備が整った自由診療の根管治療を専門的に行う歯科医院を紹介することも可能です。

神経を抜いた後の
保険診療の治療の流れ

MTAセメントを用いた治療よりも、
歯を残せる確率が低くなるとされています。

  • 西尾張中央道沿い・にしおわり中央歯科おやこ歯科

    1歯の土台(コア)を入れるために根管(神経があった部分)を途中まで削り、歯型をとります。

  • 西尾張中央道沿い・にしおわり中央歯科おやこ歯科

    2完成した歯の土台(コア)を入れて、セメントで歯に固定します。

  • 西尾張中央道沿い・にしおわり中央歯科おやこ歯科

    3歯の土台(コア)を入れた後、歯を削って形を整えて再び歯型をとり、被せ物(クラウン)を作ります。

  • 西尾張中央道沿い・にしおわり中央歯科おやこ歯科

    4被せ物(クラウン)をセメントで固定して完成です。

MTAセメント
(歯髄温存治療)の症例