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おしゃぶりが歯に与える影響:少し悪い面とその対策

おしゃぶりは赤ちゃんにとって安心感を与えるアイテムですが、長期間の使用には歯や口腔の発育に少なからず悪影響があることも知られています。本記事では、おしゃぶりが歯に与える「少し悪い影響」と、それを最小限に抑えるための工夫について解説します。


おしゃぶりのポジティブな側面

まず、おしゃぶりにはメリットも多くあります。赤ちゃんが吸う行動は自然な反射であり、不安を和らげたり、睡眠を促進する効果があります。また、いくつかの研究では、睡眠中のおしゃぶりの使用が乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを低減する可能性が示されています。

しかし、2歳を過ぎてもおしゃぶりを頻繁に使用し続けると、歯並びや顎の発達に悪影響を及ぼす可能性が高まります。


おしゃぶりによる「少し悪い影響」

  1. 開咬(かいこう)のリスク
    • おしゃぶりを吸うことで、上の前歯と下の前歯が接触せずに隙間ができる状態が「開咬」です。これにより、食べ物をうまく噛み切れないことがあります。
  2. 出っ歯(上顎前突)
    • おしゃぶりを吸う際の圧力が上顎前歯を前方に押し出し、いわゆる「出っ歯」の原因になることがあります。
  3. 顎の発育への影響
    • 長期間の使用による持続的な圧力が上下の顎の発育に影響を及ぼし、顔のバランスに変化を生じる可能性があります。
  4. 舌や口腔の機能低下
    • おしゃぶりの使用により、舌の位置が不自然になったり、舌や唇の正しい動きが妨げられることがあります。これが、発音の問題や飲み込みの難しさに繋がることもあります。
  5. 歯列矯正の必要性が増加する可能性
    • 上記のような影響により、将来的に矯正治療が必要になる場合があります。

おしゃぶりの影響を最小限にするための工夫

  1. 使用期間を制限する
    • おしゃぶりの使用は、遅くとも2歳までにやめることを目標にしましょう。この時期までにやめることで、永久歯への影響をほぼ回避できます。
  2. 使用頻度を減らす
    • 特に必要な時(就寝時や不安を感じた時)だけの使用に留めることで、歯や顎への負担を軽減できます。
  3. 歯科医推奨のおしゃぶりを選ぶ
    • フラットで薄い形状のおしゃぶりは、従来型のおしゃぶりに比べて歯並びや顎への影響を軽減できる設計になっています。
  4. 親子で徐々にやめる計画を立てる
    • 「少しずつ減らす」方法を取ると、赤ちゃんへのストレスが軽減されます。また、ぬいぐるみやタオルなどの代替アイテムを活用するのも良いでしょう。
  5. 定期的な歯科検診
    • 歯科医に早めに相談することで、おしゃぶりが歯や顎に与えている影響を評価し、必要に応じて対策を講じることができます。

まとめ

おしゃぶりは適切に使えば便利なアイテムですが、長期間の使用は歯並びや顎の発育に少し悪い影響を及ぼすことがあります。2歳頃を目安に使用をやめること、使用頻度や時間を調整することが重要です。また、子ども一人ひとりの成長や状況に応じて、歯科医のアドバイスを参考に適切なケアを行いましょう。

おしゃぶりとの付き合い方を見直し、子どもの健康的な歯並びと口腔環境を守るための第一歩を踏み出しましょう!