アマルガムとは?水銀が含まれる金属のつめものについて。
こんにちは。津島市・あま市エリアで歯医者をお探しの皆さん、「にしおわり中央歯科おやこ歯科」です 。
みなさんはお口の中に金属の詰め物はありますか?昨今のむし歯治療では、「CR」と呼ばれる歯と同じ色の樹脂で詰める治療法や、型取りをして「インレー」とよばれる詰め物で補う治療法が主流ではありますが、一昔前には「アマルガム」という金属を詰める治療法が行われていました。
馴染みのない金属の名前かと思いますが、40代以上の方のお口の中にアマルガムが見受けられることは珍しくありません。
「アマルガム」という金属は一体どんな金属なのか、また、なぜ最近では行われなくなったのか、詳しくお話していきます。
現在、小さなむし歯にはCR(コンポジットレジン)という白い樹脂を詰める治療法が主流となっており、が、このCRが主流となる前は「アマルガム」という金属を詰める治療法が一般的でした。
CRは1970年頃から日本で行われるようになりました。当時は耐久性もなく普及しませんでしたが、医療の進歩、そして歯科材料の研究も進み、強度も高くなりました。見た目も歯と同じ白色なので審美面でも魅力的で、CRの普及とともにアマルガムが使用される機会がどんどん減っていきました。
アマルガムは、水銀が50%含まれている合金で、現在では水銀中毒や金属アレルギーなど、人体への危険性も問題視されています。
まず、お口の中にあるアマルガム以外の金属にも共通することですが、金属アレルギーのリスクがあります。皮膚の炎症や、掌蹠膿疱症といって手のひらや足の裏などに水泡状の湿疹が出たりなどの症状が現れます。
そして、アマルガムは簡単な刺激で蒸発するといわれています。水銀は、人体に有害な重金属の中でも神経毒性の強い物質です。その水銀を含有するアマルガムがお口の中で蒸発し体内へ入っていくと様々な人体への影響を及ぼします。
視力・味覚・嗅覚の低下、うつ病、頭痛、また脳神経や筋肉への影響も強いといわれており、疲れやすい、集中できない、筋肉痛、胃腸障害、不眠などが代表的な症状として現れます。
また、アマルガムは固まりやすく溶けやすいという特徴があり、当時は処置が手軽にできるというメリットがありました。ですが、口腔内ではそれはデメリットとなり、熱いお茶などでも形が変わってしまいます。そしてその隙間から虫歯菌が侵入し再発してしまうリスクが高くなります。
CRと比べ割れにくく、痛みを吸収してくれる効果などもあるといわれているアマルガム。悪いところばかりではありません。ですが、体に影響を与えるという点において、やはり安全な歯科材料に詰め替えるに越したことはありません。
お口の中にアマルガムがある方、もしくはアマルガムがあるかどうか自分では分からないという方も、気になくことがありましたらお気軽にご相談ください。