プラークとはどんなものなのか
津島市・あま市で歯医者さんをお探しの皆さん、こんにちは。にしおわり中央歯科おやこ歯科です。
歯医者さんに行くと、歯垢やプラークという言葉を耳にしませんか?歯垢とプラークは言い方の違いはますが、同じものです。
今回はこの歯垢(プラーク)についてお話します。
歯垢とは、歯の表面に付着する黄白色の柔らかい堆積物です。
歯垢は単なる汚れ、磨き残しだと思っている方がとても多いですが、これは単なる汚れではありません。食べものの残りカスなどを栄養とする細菌とその代謝物からなるもので、歯垢(プラーク)の中には1億個以上の細菌が住み着いています。
この細菌の中に、むし歯菌や歯周病菌も含まれており、放置していればお口の中に様々な悪影響を及ぼします。
歯垢を放置していると以下のような悪影響が起こります。
・むし歯
・歯肉炎
・歯周病
・口臭 など
ひとつずつ詳しくお話します。
●むし歯
食後お口の中は歯垢(プラーク)が形成され始めます。お口の中は飲食をしていない間は中性ですが、食後は食べ物の酸によって酸性に傾いていきます。
同時にお口の中の歯の表面に付着したむし歯菌が酸を生成して歯の表面のカルシウムを溶かし始めます。これを脱灰といい、歯垢が長く放置されればされるほど脱灰は進み、脱灰されてしまったことによって歯に穴が開き、むし歯になってしまいます。すぐに歯垢を除去すれば、脱灰によって溶けてしまったカルシウムは唾液の作用によって修復されますが、歯垢を放置してむし歯になってしまうと唾液の作用で歯が修復されることはなくなるため、治療が必要です。また、歯垢はうがいでは除去できないため、自宅でのしっかりとした歯磨きの習慣が大切です。
●歯肉炎・歯周病
歯垢が長期間付着していると歯茎に炎症が起こります。これを歯肉炎といい、歯肉炎を放置していると歯垢の中に存在する歯周病菌によって歯を支える骨(歯槽骨)が溶かされ、歯周病になってしまいます。
歯周病は年齢を重ねるにつれて発症しやすくなりますが、原因は口腔内に残る歯周病菌です。つまり、お口の中を清潔に保てていれば、歯周病は予防できる病気です。しかし、いくら自宅で歯磨きを頑張っても、歯垢は目では見えない歯と歯の間や、歯周ポケット内にも付着します。歯垢は放置していると硬化し、歯石になってしまい、歯ブラシでは除去できなくなってしまいます。
そのため、歯肉炎・歯周病予防のため、歯科医院での専用の機器を使ったプロのクリーニングが必須となります。
●口臭
歯垢中の細菌は揮発性硫黄化合物と呼ばれる硫化水素やメチルメルカプタンなどの強い悪臭を放つガスを生成します。これが口臭の原因となります。
起床時、口臭が気になる方がよくいらっしゃると思いますが、寝ている間は唾液の分泌量が減少し、細菌の活発に活動するため、匂いが強くなるということなのです。
以上のように歯垢によって口腔内は様々な影響を受けます。しかし、歯垢のご自身の自宅での丁寧なケア、歯科医院でのクリーニングで予防することができます。
ぜひ、ご自身のためにもしっかりとした予防を行っていきましょう。