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口腔機能発達不全の原因とその改善に必要なケア

お子さんの口腔機能が正常に発達しない場合、食事や発音、さらには顔の骨格や筋肉の発達にも影響を与える可能性があります。口腔機能発達不全は、幼少期における重要な発達段階において発見されることが多いですが、その原因はさまざまであり、早期の介入が必要です。この記事では、口腔機能発達不全の原因とその改善に必要なケアについて解説します。

口腔機能発達不全とは?

口腔機能発達不全とは、食事、発音、呼吸、嚥下(飲み込み)など、口腔に関連する機能の発達が正常に進まない状態を指します。これにより、食事中のむせや発音の不明瞭さ、顎の発達の遅れ、さらには歯並びや顔の骨格に影響を与えることがあります。これらの問題は、後々の健康や社会生活に深刻な影響を与える可能性があるため、早期に発見し、改善することが重要です。

口腔機能発達不全の原因

口腔機能発達不全にはさまざまな原因があります。主な原因としては以下のようなものがあります。

  1. 遺伝的要因
    口腔機能に関する遺伝的な要因が影響することがあります。例えば、顎の大きさや形状、舌や唇の筋肉の発達具合などが遺伝によって決まることがあります。これにより、口腔機能が正常に発達しないことがあります。
  2. 口呼吸
    口呼吸が習慣化すると、舌の位置が正常にならず、顎の発達に悪影響を与えることがあります。口呼吸は、鼻づまりやアレルギーなどの原因で始まることが多く、長期間続くと、歯並びや発音に問題が生じることがあります。
  3. 舌の使い方の不適切さ
    舌が正常に動かない、または舌の使い方が不適切である場合、嚥下や発音に問題が生じます。例えば、舌を前に突き出す癖があると、歯並びに影響を与えることがあります。
  4. 早期の哺乳や授乳方法
    授乳方法が不適切だったり、早期に哺乳瓶を使用したりすることで、舌や口腔周りの筋肉が適切に発達しないことがあります。特に、母乳育児が十分でない場合、口腔機能が発達しにくくなることがあります。
  5. 筋肉の発達不全
    口腔周りの筋肉(舌、唇、顎など)の発達が不十分な場合、咀嚼(噛むこと)や嚥下(飲み込むこと)に問題が生じることがあります。これには、筋力不足や筋肉の不均衡が関係しています。

口腔機能発達不全の改善に必要なケア

口腔機能発達不全を改善するためには、早期の発見と適切なケアが不可欠です。以下の方法で、口腔機能の改善を図ることができます。

  1. 口腔機能トレーニング
    舌や唇、顎の筋肉を鍛えるためのトレーニングが有効です。これには、舌を上げたり、下げたりする運動や、唇を閉じる力を強化するエクササイズが含まれます。定期的にこれらのトレーニングを行うことで、口腔周りの筋肉を強化し、正常な発達を促進することができます。
  2. 発音指導
    発音に問題がある場合、言語療法士による発音指導を受けることが効果的です。発音の改善には、舌や唇の使い方を正しく学ぶことが重要です。特に、舌の位置や唇の閉じ方を意識することで、発音が明瞭になります。
  3. 食事の改善
    食事中にうまく噛むことができない場合、食べ物の硬さや形状を調整することが重要です。最初は柔らかい食べ物から始め、徐々に固い食べ物を取り入れていくと良いでしょう。また、食事の際には、食べ物をしっかり噛んで飲み込むことを意識させることが大切です。
  4. 口呼吸の改善
    口呼吸が習慣化している場合、鼻呼吸を促すための方法を取り入れることが重要です。鼻呼吸を意識的に行うことで、舌の位置が正常になり、顎や歯並びの発達が促進されます。口を閉じる練習や、鼻呼吸を促すためのエクササイズを行うことが有効です。
  5. 専門家による評価と治療
    口腔機能に問題がある場合、専門家による評価と治療を受けることが重要です。歯科医師や言語療法士、さらには口腔外科医による評価を受け、適切な治療を受けることで、早期に問題を改善することができます。

まとめ

口腔機能発達不全は、食事や発音、顎の発達に悪影響を与える可能性がありますが、早期に発見し、適切なケアを行うことで改善が可能です。原因としては、遺伝的要因や口呼吸、舌の使い方の不適切さ、授乳方法などが挙げられます。改善のためには、口腔機能トレーニングや発音指導、食事の改善、口呼吸の改善などが有効です。お子さんの口腔機能に問題がある場合は、早めに専門家に相談し、適切な対策を講じることが大切です。

このページは院長が監修しています

監修 院長 田中 貞明
2021年4月 にしおわり中央歯科おやこ歯科 開業
学校保健県立学校部学校歯科医理事