小児矯正の費用はどれくらい?治療費の相場と保険適用について解説
子供の歯並びを整えるための「小児矯正」は、将来の健康や見た目に大きな影響を与える大切な治療です。しかし、矯正治療には費用がかかるため、具体的にどれくらいの費用が必要なのかを知ることは重要です。また、場合によっては保険が適用されるケースもあります。この記事では、小児矯正の治療費の相場や保険適用の条件について解説します。
小児矯正の費用の相場
小児矯正の費用は治療の内容や期間、使用する装置によって異なります。以下は一般的な治療法ごとの費用の目安です。
1. 部分矯正(片顎の治療)
– 費用相場:10万〜30万円
部分的な矯正は、片方の顎だけを治療する場合や、軽度の歯並びの乱れを修正する場合に行われます。費用が比較的抑えられるのが特徴です。
2. 全体矯正(上下両方の治療)
– 費用相場:50万〜100万円
上下の歯全体を矯正する治療で、歯並び全体を整える必要がある場合に行います。治療期間が長くなるため、費用も高額になる傾向があります。
3. マウスピース矯正(インビザラインなど)
– 費用相場:30万〜80万円
透明なマウスピースを使用する矯正で、見た目に配慮したい場合に人気があります。取り外しが可能で、食事や歯磨きがしやすいのもメリットです。
4. 拡大床装置(顎を広げるための装置)
– 費用相場:15万〜30万円
小児矯正では、顎を広げて歯が並ぶスペースを作るために拡大床装置を使用することがあります。永久歯が生える前の治療に効果的です。
その他の費用
矯正治療には、治療費のほかにも追加でかかる費用があります。
– 初診料・検査料:1万〜3万円程度
– 調整料(毎月の通院費):5,000円〜1万円程度
– リテーナー(保定装置)の費用:5万〜10万円程度
これらの費用も考慮し、総合的な治療費を見積もることが大切です。
小児矯正で保険が適用されるケース
通常、矯正治療は「自由診療」とされ、健康保険が適用されません。ただし、以下のような特定のケースでは保険が適用されることがあります。
1. 先天性の疾患がある場合
唇顎口蓋裂などの先天性の病気がある場合、矯正治療に健康保険が適用されることがあります。
2. 顎変形症による矯正治療
骨格的な顎の異常があり、手術を伴う矯正治療が必要な場合も保険の対象となります。
3. 重度の不正咬合(深刻な噛み合わせの問題)
噛み合わせが大きくずれている場合や、顎関節に問題がある場合も、保険適用の可能性があります。歯科医の診断書が必要となることが多いため、相談してみましょう。
まとめ
小児矯正の費用は、治療内容や装置によって異なり、10万円から100万円程度が一般的な相場です。基本的に保険適用外の自由診療となりますが、先天性疾患や顎変形症など、特定の条件を満たせば保険が適用されることもあります。お子さんの将来の健康を考慮し、早めに歯科医に相談して最適な治療法を選ぶことが大切です。 費用について不安がある場合は、治療計画や見積もりをしっかり確認し、納得のいく選択をしましょう。