コラム|津島市 歯医者 歯科をお探しの方は【医療法人津島 にしおわり中央歯科おやこ歯科】まで

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甘いおやつはどの程度与えても良いですか?

子どもに甘いおやつを与えることは、楽しみの一つとして一般的ですが、与え方に気をつけないと虫歯や肥満など、健康面で問題が生じることがあります。では、甘いおやつはどの程度与えても良いのかという点について、親としてどのようにバランスを取るべきかを考えてみましょう。

1. 甘いおやつの影響

甘いおやつの代表的な成分である砂糖は、子どもの健康にさまざまな影響を及ぼします。過剰に摂取すると、以下のようなリスクがあります。

虫歯の原因になる

砂糖を含む食品を食べると、口内の細菌がそれを分解して酸を作り出します。この酸が歯のエナメル質を溶かし、虫歯を引き起こす原因になります。特に、甘いものを食べた後に歯磨きが十分でないと、虫歯のリスクが高まります。

肥満の原因になる

甘いおやつはカロリーが高く、栄養素が不足していることが多いです。頻繁に食べ過ぎると、摂取カロリーが増え、消費カロリーを上回ってしまい、肥満に繋がります。肥満は、将来的に糖尿病や高血圧、心疾患などのリスクを高める要因となります。

食事の偏りを引き起こす

甘いおやつばかり食べていると、食事のバランスが崩れ、栄養不足を招く可能性があります。甘いものばかり食べることで、必要なビタミンやミネラルを摂取する機会が減少し、成長に必要な栄養素が不足することがあります。

生活習慣の乱れ

おやつの食べ過ぎは、食事の時間が不規則になる原因となり、生活習慣が乱れやすくなります。例えば、おやつを頻繁に食べることで食事の時間が遅れ、結果的に夜遅くに食べることが増えるかもしれません。これが生活リズムを悪化させ、健康に悪影響を与える可能性があります。

2. 甘いおやつの適切な与え方

では、甘いおやつをどの程度与えても良いのでしょうか。子どもの成長に支障をきたさないよう、適切な量とタイミングを守ることが大切です。

おやつの量と頻度

おやつは基本的に、1日に1〜2回程度が適切とされています。それ以上与えてしまうと、カロリー過多や虫歯のリスクが増えてしまいます。おやつの量については、おにぎり1つ分(だいたい100〜150キロカロリー)を目安にし、極端にカロリーが高いものや糖分が多いものは避けるようにしましょう。

例えば、チョコレートやキャンディー、アイスクリームは糖分が非常に多いため、頻繁には与えない方が良いです。一方で、果物やヨーグルト、手作りのクッキーなど、比較的ヘルシーなおやつを選ぶと良いでしょう。

食事とのバランス

おやつは食事と食事の間に与えることが理想的です。食事の前に甘いおやつを食べると、食欲が減少し、正しい栄養を摂取できなくなる可能性があります。また、甘いものを食べた後に甘い飲み物(ジュースなど)を与えることは、虫歯や肥満の原因になりやすいため、できるだけ避けるようにしましょう。

食事の後に少し甘いおやつを与える場合も、歯磨きをしっかり行うことが重要です。甘いものを食べた後に、歯磨きをおろそかにすると虫歯を引き起こしやすくなるため、しっかりとケアしてあげることが大切です。

おやつの種類の工夫

甘いおやつでも、栄養価の高いおやつを選ぶことで、健康的に楽しむことができます。例えば、フルーツは自然な甘さを含み、ビタミンや食物繊維が豊富です。バナナやリンゴ、いちごなどは子どもにも人気があり、おやつとしてぴったりです。

また、ヨーグルトやナッツ、全粒粉を使ったクッキーなど、栄養価の高いおやつにすることで、食事から不足しがちな栄養素を補うことができます。これらは消化が良く、エネルギー源にもなり、満腹感を得やすいので、食べ過ぎを防ぐ効果もあります。

おやつを楽しむ方法

おやつの時間は、子どもにとって楽しみの一つです。甘いおやつを与えること自体は問題ありませんが、食べ過ぎないように工夫することが大切です。おやつを与える際には、楽しい時間を作り、家族で一緒におやつを食べたり、食べる時間を決めたりすることで、規則正しい習慣を身につけさせることができます。

また、甘いおやつに代わる「ヘルシーおやつ」を一緒に作ることで、食事に対する興味を持たせることも可能です。子どもと一緒に手作りおやつを作ることで、食材について学ばせ、甘いおやつをただの「ご褒美」や「楽しみ」としてだけでなく、栄養を考慮した選択をさせることができます。

3. まとめ

甘いおやつは、適切な量とタイミングで与えることが大切です。1日に1〜2回程度、おやつを与え、栄養バランスの良いものを選ぶようにしましょう。果物やヨーグルト、ナッツなどのヘルシーなおやつを取り入れ、食事とのバランスを保ちながら、甘いおやつも楽しめるよう工夫しましょう。

また、おやつを食べた後は必ず歯磨きを行い、虫歯の予防に努めることが大切です。健康的なおやつ習慣を作ることで、子どもが成長する過程での食習慣が整い、長期的に健康を保つことができます。

このページは院長が監修しています

監修 院長 田中 貞明
2021年4月 にしおわり中央歯科おやこ歯科 開業
学校保健県立学校部学校歯科医理事