骨粗鬆症と歯科治療の関係性について
こんにちは。
津島市・あま市エリアで歯医者をお探しの皆さん、「にしおわり中央歯科おやこ歯科」です 。
今回は骨粗鬆症と歯科治療の関係性についてお伝えしていきます。
骨の作られ方と骨粗鬆症について
骨は骨芽細胞によって作られます。 その一方、できた骨は破骨細胞が溶かしていきます。
このようにして骨は補修され、作えられています。
骨芽細胞と破骨細胞のバランスが崩れ、骨を溶かす働きが強くなると骨密度が減少していきます。
骨の量が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる状態を骨粗鬆症といいます。
どうして骨密度は低下するのか
骨密度が低下する原因は、主に加齢とカルシウムの摂取不足です。
女性は更年期以降、卵巣の機能が低下することにより女性ホルモンを減少させてしまいます。
女性ホルモンの1つであるエストロゲンには骨を作る細胞と壊す細胞の働きのバランスを調節するという機能があり、閉経後にはこのバランスが崩れて骨を壊す細胞の働きの方が強まります。
骨密度が急激に低下するため、骨粗鬆症になりやすくなりますので注意が必要です。
骨粗鬆症と歯科治療について
骨密度が低下すると、歯を支えている骨もやせてくるため歯が抜けやすくなります。
さらに歯周病も悪化しやすくなるので注意が必要となります。
骨粗鬆症の方が歯科治療を受けるにあたり注意しなければいけないことがあります。
ビスフォスホネート製剤とデノスマブという成分でつくられた薬を服用されている場合、抜歯やインプラントなどの外科的な治療を行うと、副作用がでる可能性があります。
顎の骨が露出して膿んでしまったり、腫れたり、炎症がひどくなることがありますので、治療を受ける際は必ず服用している薬を医師やスタッフにお伝えください。
骨粗鬆症を予防するには
骨粗鬆症を防ぐには、若いうちから骨の材料となるカルシウム(骨や歯の材料となるミネラル)をたくさん摂取することが大切です。カルシウムは牛乳や乳製品、魚介類、大豆製品、海藻などに多く含まれています。
普段の食事からカルシウムを摂取するために牛乳や乳製品などをとる習慣をつけましょう。
また、ビタミンDはカルシウムの吸収をよくする働きがあります。
ビタミンDはイワシや干ししいたけに豊富に含まれており、カルシウムと合わせてとるとより効果的です。
ビタミンDは紫外線を浴びると体内で合成されます。適度な日光浴を心掛けましょう。
将来、自分らしく健康で自立した生活を長く続けるために、食事や運動のバランスに注意するなど生活習慣を見直すことも大切です。