コラム|津島市 歯医者 歯科をお探しの方は【医療法人津島 にしおわり中央歯科おやこ歯科】まで

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フッ素症とは?

みなさん、こんにちは。「にしおわり中央歯科おやこ歯科」です。

よく歯医者でフッ素を塗ったり、歯磨き粉に添加されていたりすると思います。皆さんもご存じかと思われますがフッ素は歯を硬くして、虫歯の作る酸から守ってくれる歯医者になくてはならない物です。そんなフッ素ですが驚くべきことに人体に悪影響を与える事があります。その事を気にされてフッ素の使用を望まない方もみられます。フッ素は一体どのような時に、どのような症状が身体にでてくるのでしょうか?

今回はそのことについて詳しく話していきましょう。

どんな薬でもそうですが適量であれば薬になるものの過剰摂取で命の危機になるといったことは聞いたことがあると思います。実際、塩を短期間に過剰摂取すれば命を落とすことになります。同じようにフッ素も多量に摂取すると急性症状をおこします。

目安としては推定中毒量5mgF/kg、命の危険がでるフッ化ナトリウム死亡最低既知量71~74mgNaF/kgが参考となります。この表記ではわかりづらいと思いますので、おおよその量でいいますと体重18㎏の子供だとするとフッ化物洗口液(0.05%フッ化ナトリウム溶液)40回分を一度に摂取すると推定中毒量に達します。大人であれば、フッ化物の錠剤でものまない限りは急性症状がでることはありえません。おおよそ日本で生活する分には気にしなくていいように思えます。

急性症状があれば慢性症状があります。骨フッ素症と歯牙フッ素症(斑状(はんじょう)())がこの慢性症状になります。フッ素症は中国、インドで多く見られ主な原因としては飲料水にフッ素が多く含まれている時に起こるようです。

日本でもみられ慢性的、常習化として井戸水にフッ素が多く含まれたものを飲料水としている地形に花崗岩(かこうがん)が多い地域にみられる傾向があります。フッ素症の症状がでてくると関節の硬直、散発的な痛み、靭帯が僅かに石灰化。強い症状になってくると関節運動の制限、脊椎と関節の変形、筋消耗、脊髄圧迫がでてきて日常生活に支障をきたします。口の中では斑状歯がみられるようになります。全ての歯に白い沁みみたいなものがでてきます。重度なものになると茶色い沁みになります。

このように実際に起こると恐ろしい事ではありますが、日本の水質基準では慢性症状が出てくるような水道水を提供していません。

水道法ではフッ素及びその化合物は0.8㎎/ℓ以下になるように決められています。フッ素を多く含む花崗岩層では7.3㎎/ℓとなり、水道水からフッ素症になることは考えられません。フッ素を扱う工場、石炭を燃料として屋内使用している、地下水・湧き水を飲料水として使用等、身近にフッ素を取り込む環境がある場合に注意が必要かと思われます。

歯磨き粉等もフッ素は含有していても、チューブを子供であれば一本食べればやっと中毒量に届くかどうかといった所です。歯科医院でも高濃度のフッ素を塗布したりしますが毎日使用するわけでもないので心配する必要はありません。フッ素もそうですが、薬は正しく使用することで大きなメリットがでます。フッ素が皆様の歯を守り、不利益が出ないように使用して頂ければと思います。