お口の中にできるできものについて
こんにちは。津島市・あま市エリアで歯科医院をお探しのみなさん、「にしおわり中央歯科おやこ歯科」です。
皆さん“口内炎”はご存じかと思いますが、ほかにもお口の中にできるできものにはたくさん種類があることを知っていますか?
今回はお口の中のできものについて良性と悪性に分けてお話していきます。
- 良性腫瘍
<症状>
一般的にはあまり自覚症状はありません。
<特徴>
再発のリスクは少ないですが、まれに悪化することもあります。小さければ局所麻酔で除去、大きいと全身麻酔をすることもあります。しかし大きくならない増殖しないものですと経過観察になることもあります。
できる場所によって歯原性腫瘍と非歯原性腫瘍に分けられます。
*歯原性腫瘍
歯を形成する組織に由来する腫瘍のことで、主に顎骨(顎の骨)にできます。
エナメル上皮腫、歯牙腫、セメント芽細胞腫などがあります。
*非歯原性腫瘍
頬などの粘膜にできる腫瘍のことで、主に軟組織にできます。
血管腫、リンパ管腫、線維腫、乳頭腫、多形腺種などがあります。
- 悪性腫瘍
<症状>
・初期
粘膜が白くなったり、変形する、口の中にしこりが出来たり、口内炎がなかなか治らないなどがあります。また歯がぐらつき入れ歯合わなくなってくることもあります。
・進行すると
粘膜がただれや、出血や痛みを伴います。食事の時に飲み込みにくいことや、口が開けづらく喋りにくいなどの症状がでてきます。
<特徴>
いわゆる口腔がんと呼ばれるものです。
再発や転移のリスクがあり命にかかわることもあります。扁平上皮癌が最も多く、ほとんどが舌癌です。見つかる部位によって治療方法は異なりますが主に、手術療法、放射線療法、化学療法(抗がん剤など)を行っていきます。そしてできる場所によって癌腫と肉腫に分けられます。
*癌腫(上皮性)
口腔粘膜や唾液腺上皮からできます。扁平上皮癌、腺系癌(舌癌、歯肉癌、口底癌など)があります。
*肉腫(非上皮性)
骨や筋肉などの組織からできます。骨肉腫、軟骨肉腫、線維肉腫などがあります。
<原因>
喫煙や飲酒は発症のリスクを高めます。
また、むし歯や義歯が合っていない状態ですと慢性的な刺激がかかります。そういったことも原因の一つなどと考えられています。
予防するには、生活習慣の改善だけでなく定期的な歯科受診が大切になってきます。
ただの口内炎だと思って放置していたら実はがんだったということもあります。なにかお口の中に異変がありましたらまずは歯科医院で見てもらうことをおすすめします。