口内炎にも種類がある?意外と知られていない口内炎の種類とは
津島市・あま市エリアで歯医者さんをお探しの皆さん、こんにちは。
にしおわり中央歯科おやこ歯科です。
みなさんは、お口の中に口内炎ができたことはありますか? 口内炎ができると、食事の際に痛みが出たり、しゃべりにくくなったりします。
実は口内炎にはさまざまな種類があります。今回は代表的な3つの口内炎について解説します。
①アフタ性口内炎
いくつか種類があるうち、最も一般的でよく知られている口内炎が「アフタ性口内炎」です。唇や頬の粘膜、舌や歯茎など、口腔内であればどこにでも発生する丸い形をしたしこりでで、色は白っぽいものが多く、赤みを伴うこともありますが、放置しても1~2週間で完治することがほとんどです。
歯ブラシの毛先が当たると痛みを感じたり、また辛い物や熱いものなど刺激性のあるものを食べたり飲んだりすると痛みが出ることがあります。
実ははっきりとした原因は解明されておりませんが、ストレスや睡眠不足、偏った食生活が原因だと考えられています。睡眠をしっかりとり、バランスのいい食事をすることが一番の予防法といえます。
早く治すには、刺激を与えないようにし、口腔内を清潔に保つことが重要です。塗り薬や、うがい薬を使用し口腔内を除菌するのも効果的です。
また、ビタミンB2やB6といった成分を積極的に摂取しましょう。ビタミンB2は卵や納豆、ビタミンB6はマグロやバナナに多く含まれており、どれも普段の食生活に取り入れやすくおすすめの食材です。
②カタル性口内炎
物理的な刺激や傷によってできる口内炎を「カタル性口内炎」といいます。
熱いものを食べてやけどをしたり、入れ歯や矯正器具が粘膜に擦れて傷ができたりすることで、カタル性口内炎が発生します。小さなお子様の指しゃぶりなども原因となる事があります。
粘膜部分が赤く炎症を起こし、悪化すると白くただれひび割れたりすることもあります。人によっては食べ物や飲み物の味がわかりにくくなることもあるようですが、10日前後で完治することがほとんどです。早く治すには、口腔内を清潔にすることがもちろんですが、何によって粘膜に傷がついたのか原因を知ることが大切です。入れ歯や矯正器具によって粘膜に傷が付く場合、歯科医院で調整してもらうことで改善します。また、八重歯や歯の詰め物などのとがった部分が原因である場合も歯科医院で一度相談してみましょう。
③ウイルス性口内炎
まず代表的なものが、「単純性ヘルペスウイルス」による感染です。
小さな水ぶくれが歯茎や舌にいくつもできるのが特徴で、赤く腫れ強い痛みを伴います。また、感染症であるため、38度前後の高熱が出る場合もあります。感染経路は、タオルや食器を介した接触感染や、咳やくしゃみによる飛沫感染です。
次に、細菌である「カンジダ菌」への感染も口内炎の原因となります。カンジダ菌はカビの一種で、誰のお口の中にも必ず存在する常在菌です。しかし、風邪をひいたり睡眠不足だったり、免疫力が下がることでカンジダ菌が活発になりカンジダ性口内炎を発症します。
舌がしびれ味覚障害を引き起こす、粘膜の広い範囲に白い苔のような膜ができるのが特徴で、白い膜が剥がれ出血を起こすこともあります。
抵抗力の弱い乳幼児、妊婦、高齢者、糖尿病患者、がん患者などが発症しやすいとされています。
薬物療法が一番効果的ですので、早めの受診をおすすめします。
このように、口内炎にもさまざまな種類があります。自然治癒するものが多いですが、2週間以上経っても治らない、再発を繰り返す、熱が出るなど、いつもと違う症状があれば歯科医院や内科の受診を検討しましょう。単なる口内炎かと思いきや、がんなどの病気である可能性もあります。