コラム|津島市 歯医者 歯科をお探しの方は【医療法人津島 にしおわり中央歯科おやこ歯科】まで

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※祝日のある週は木曜診療

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CAD/CAM冠ってどんなもの?

こんにちは。

津島市・あま市エリアで歯科医院をお探しのみなさん、「にしおわり中央歯科おやこ歯科」です。

皆さんはCAD/CAM冠というかぶせ物はご存じでしょうか?これは、保険治療で被せることのできる白い被せ物です。

昔の保険の被せ物は銀歯しかありませんでした。2016年からこの被せ物が使用できるようになりました。最近では、このCAD/CAM冠の認知度が高まっており患者さんに質問されることが多くなりました。そこで、今回は被せ物がどのようなものか知って頂ければと思います。

素材としてはハイブリッドセラミック、従来の歯科用のプラスチックに陶材を混ぜ合わせたものを使用します。歯科用のプラスチックは部分的な歯の欠損(小さな虫歯の治療)に使用されます。陶材は別名セラミックと呼ばれ、硬く丈夫で自由診療の被せ物で活躍する素材です。

先ほどお伝えした通り、昔は歯を全周覆う被せ物は保険治療では金属のみでした。また、小さな虫歯の治療の場合も金属をつめていた時代がありました。現在では小さな虫歯の治療には歯科用のプラスチックを埋めることが増えています。このように段々と歯科用のプラスチックが普及するには理由がありました。

被せ物と歯は接着剤で着けています。その際にプラスチックと歯を強力に接着することが出来なかったのです。しかし、毎回小さな虫歯に対し大きく削り型取りをして金属を入れるのは時間がかかりコストもかかる為、代替品が求められていました。徐々に接着剤の開発もすすみ、プラスチックと歯が強力に接着できるようになりました。これにより金属は無くなり歯科の修復材料はプラスチックに移行…とはなりませんでした。実際のところ、部分的に詰めるのであれば問題ないのですが被せるとなると強度がたりず、それを補うために陶材(フィラー)を混ぜる必要があるのです。プラスチックは安価ではありますが歯科修復材料としては最適とはなりえなかったのです。また、この材料は水分を吸収しますその為、少しずつ唾液を取り込み形は歪んできます。長く使えば確実に歯との接触面に隙間が開いてきます。そのプラスチックが小さければ歪みは小さいですが、大きくなればできる隙間も大きくなります。強度もやはり金属には劣り、奥歯にこの被せ物をする時は一定の基準の元(金属アレルギー、残存歯数等)で作製されます。

では、このCAD/CAM 冠ですがどのような人に症例に適しているのでしょうか?

機能的な話をすれば、保険治療内であれば間違いなく金属が良いです。ただ歯科用金属、金銀パラジウム等のアレルギーを持つ方にはCAD/CAM冠が保険治療の中では最適となります。昔は歯科用金属でアレルギーを起こしてしまう方は自費診療しかありませんでした。その為に国はこの被せ物は保険治療で認可されたようにも思います。

このような理由により歯医者としては必要がない限りこの被せ物は勧めることはありません。

確かに金属と比べれば白くて綺麗ではありますが今後の健康を考え、保険治療だけでなく自費診療も含めて最良の選択をしていただければと思います。