「お口ポカン」が歯並びに影響する?体に及ぼす影響とは
こんにちは。
津島市・あま市エリアで歯医者をお探しの皆さん、「にしおわり中央歯科おやこ歯科」です 。
テレビを見ているお子様やご家族がお口を開けたままになっていることは見たことはありませんか?
もしかしたらあなた自身も今お口が開いてしまっているかもしれません…
いつもお口が開いている「お口ポカン」の状態を歯科では口唇閉鎖不全症といいます。
2021年に発表された、日本で初めてのお口ポカンの有病率に関する全国大規模疫学調査(日本の子供3~12歳:339人の調査)によると、日本人の子どもたちの30.7%が日常的なお口ポカンを示していたという結果が出たとされています。
実際、口唇閉鎖不全症のお子様はこちらのデータ以上にかなり多い印象で、近年「お口ポカン」は問題視されています。
「お口ポカン」が引き起こす悪影響
むし歯や歯周病になりやすくなる
唾液には ・むし歯菌や歯周病菌など口腔内の最近の繁殖の抑制
・食べかすを洗い流す自浄作用の働きがあります。「お口ポカン」でお口が開いたままだと、お口の中が乾燥し唾液の分泌量が減ります。
そうすると口腔内の細菌が繁殖しやすくなり、食べかすが自然に洗い流されることが少なくなりむし歯や歯周病のリスクが高くなります。
口臭の原因に!!
お口のニオイの原因の1つは、口腔内の細菌が食べかすなどのタンパク質を分解・発酵する過程で発生するガスです。
先程「お口ポカン」でお口の中が乾くと唾液の分泌量が減り、菌が繁殖しやすくなるとお伝えしました。その時にニオイが発生しやすくなります!!
ガスの種類には
- メチルメルカプタン :生ごみのようなニオイ
- 硫化水素 :卵が腐ったようなニオイ
- ジメチスルフィド:キャベツが腐ったようなニオイがありメチルメルカプタンが特に口臭に影響します。
また歯周病やむし歯になると独特なニオイがします。
歯周病が進行すると歯肉からの出血に膿が混じってくるようになり口臭も強くなります。
むし歯が進行し、むし歯でできた穴に食べかすや歯垢がたまると口臭の原因になり、神経までむし歯で侵され神経が腐るとさらにニオイが強くなります。
歯並びが悪くなる原因に!
「お口ポカン」で口呼吸の方は舌が正しい位置に置かれていないことが多く、それが原因で上顎の成長に影響が出てしまいます!!
通常、お口を閉じた状態では舌が上顎にくっついている状態になっており、この舌の力で上顎が広げられ発育します。
しかしお口が開いている状態だと、舌は常に下にあり、上顎を広げるための力がかかりません。上顎が正常に広がらないと歯が生えてくるスペースが確保できず出っ歯や叢生になってしまいます。
上記以外にも顔のゆがみや姿勢が悪くなる、いびき・睡眠時無呼吸症候群、免疫力が下がり風邪を引きやすくなる、アレルギー疾患などお口以外にも体にさまざまな悪影響があります。
◆当院では「口唇閉鎖力測定」を実地しています!!
3歳頃のお子さんのうちから、当院では口唇閉鎖力測定器「りっぷるくん」を使用して口唇閉鎖力(お口を閉じる力)を測定しています。
数値が低い場合は、お口周りの筋肉を鍛える簡単なトレーニングの指導を行います。
幼少期の発達時期からお口周りの筋肉(口輪筋)を中心とした表情筋をトレーニングし「お口ポカン」を予防しましょう‼