コラム|津島市 歯医者 歯科をお探しの方は【医療法人津島 にしおわり中央歯科おやこ歯科】まで

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歯周病はお口の中だけの病気ではない!歯周病が及ぼす影響とは!

津島市・あま市で歯医者さんをお探しの皆さん。

こんにちは、にしおわり中央歯科おやこ歯科です。

今回は、あまり知られていない歯周病と全身疾患の関係についてお話します。

歯周病とは歯周病菌から起こる感染症であり、日本人の成人82%の方が発症しているといわれています。

世界で最も感染者数の多い病気です。20代の方でも70%以上の方が歯周病にかかっていると言われています。

歯周病になると「歯茎が腫れる」「歯がぐらぐらしてくる」といったようなイメージが一般的だと思いますが、実は歯周病はお口の中だけでなく全身疾患に深い関わりがあるのです。

そもそも歯周病は、なぜ歯周病が全身疾患と深い関係があるのでしょうか。

歯周病のひとつの症状として歯茎の腫れ(炎症)・出血があります。歯みがきの際に歯茎から血が出たことがあるという方も少なくないのではないでしょうか。

歯科医院で歯みがきの適切な指導を受けたうえで、歯みがきの際に出血すること自体は大きく問題ありません。

しかし、歯周病菌が歯茎の中に入り込み炎症を起こします。そして、歯周組織を破壊することで血管内に侵入し、血液にのって全身を巡ります。

その結果、さまざまな病気を引き起こし、悪化させる原因になるのです。

なかでも、最も歯周病と関係が深いと言われるのが「糖尿病」です。

歯周病は、糖尿病と相互的に大きく関わりのある病気です。歯周病菌が血管内に入り血糖値に悪影響を及ぼし、血糖値を下げるホルモンの働きを邪魔することによって「歯周病になると糖尿病が悪化する」ということになるとも言われています。

最近では歯周病治療を行うことで糖尿病が改善することも分かってきています。

歯周病が完璧に治るというのは難しいですが、努力次第で改善できるがわかっています。

他にも歯周病と深く関係のある以下の代表的な全身疾患があります。

誤嚥性肺炎

これを引き起こす原因菌の多くが歯周病菌であると言われています。

誤嚥性肺炎は食べものや異物が誤って気管に入り、一緒に飲み込まれた細菌が肺に入って発症する病気です。

口を通って物を飲み込むわけですから、当然口の中にいる歯周病菌も一緒に飲み込まれます。

必然的に歯周病菌が原因になりやすくなります。

逆に歯周病でなければ誤嚥性肺炎のリスクも下げられるということです。

骨粗鬆症

骨が格段にもろくなっており、歯周病によって歯が抜けてしまった、または抜かなければならない場合などでも顎骨の治りが非常に悪い為、顎骨壊死などのリスクも上がってしまいます。

また、骨粗鬆症の薬としてよく用いられるビスフォスフォネート製剤というものを服用している場合、さらに、顎骨壊死のリスクはかなり高くなります。

妊娠性歯周炎

妊娠をすると歯周炎にかかりやすくなります。

理由としては、女性ホルモンの一つであるエストロゲンが特定の歯周病菌の増殖を促すことが原因としてあります。

特に、妊娠後期にホルモンが多くなるため発症しやすいと言われています。

上記でお話をした通り、歯周病菌は血液に乗って全身を巡ります。つまり、胎盤を通り胎児にも影響を引き起こし低体重児出産の原因になるとも言われています。

妊娠中は、悪阻などでなかなか歯みがきができないことが多いかと思いますが、できる範囲で口腔内のお手入れ、歯科医院で検診を行うことが重要になります。

歯周病は私たちにとって身近な病気です。お口の中だけではなく全身的に大きく影響のある病気であるとご理解いただけたかと思います。

歯周病はしっかりと予防していくことでかかるリスク、重症化を減らすことができます。

年に数回の定期検診でお口の中から全身の健康を守れるなんてとても素敵なことだと思いませんか?

ぜひ定期検診を受けましょう!