はぎしり、くいしばりから歯を守るマウスピースについて
津島市・あま市で歯医者さんをお探しの皆さん。
こんにちは、にしおわり中央歯科おやこ歯科です。
皆さんは、歯医者さんで保険適用内のマウスピースの作製ができることをご存じですか?
上下顎別でそれぞれおよそ3000円で作ることができます。
マウスピースというと、スポーツ選手などが使うような分厚いものが思い浮かぶかもしれませんが、
保険内で作るマウスピースは透明な薄いプラスチックでできています。
今回はこのマウスピースについてお話します。
歯科医師がマウスピースの使用をおすすめするのは、ほとんどが歯ぎしり・くいしばりの症状がある方です。
歯ぎしり・くいしばりが口腔内に与える影響は多く、なんの対策もしなければ将来以下のような様々な症状が現れる可能性があります。
- 歯周病を進行させる
歯ぎしり・くいしばりによる歯への負荷はとても強く、すでに歯周病になっている場合、歯ぎしり・くいしばりによって歯が強く動くことにより顎骨の骨吸収が進みやすくなってしまいます。
骨吸収とは簡単に言えば骨が失われてしまうことです。歯の植わっている骨がなくなれば歯が揺れ始め、だんだん揺れは大きくなり最終的には抜けてしまいます。
特に奥歯は縦の負荷には強いですが、歯ぎしりなどで起こる横揺れにはとても弱いため、歯周病が特に進みやすくなってしまいます。
歯周病の主な原因はお口の中の歯周病菌ですが、歯周病を重症化させる原因には歯ぎしり・くいしばりにもあるのです。
- 知覚過敏
歯ぎしり・くいしばりによって知覚過敏を起こすことも多くあります。
歯ぎしり・くいしばりの強い負荷によって歯の表面にひびが入ること、歯が知らず知らずのうちに欠けてしまうことで知覚過敏が起きてしまいます。
これはむし歯ではないので、削って治療するなどの処置はできません。
しみ止めのお薬を定期的に塗布し、自宅でしみ止めの成分が配合された歯磨き粉を使うなどの対処法しかなくなってしまいます。
当院では知覚過敏のある方はマウスピースの作製をしてから、マウスピース装着時に内側にしみ止め成分の配合されたフッ素ジェルを流して、寝ている間にマウスピースでパックする方法をおすすめしています。
- 破折
歯ぎしり・くいしばりによって歯が完全に割れてしまうケースも少なくありません。
割れ方は様々ですが、一番怖いのが歯の根っこまで割れてしまう場合です。
こうなってしまうとその歯を治療して残すことはほぼ不可能で、抜歯して入れ歯やインプラントにするしかなくなってしまいます。特に神経を取って被せ物をしている歯は神経を取っているためもろく、破折する可能性が他の健康な歯よりも格段と高くなります。
また、歯が割れていなくても歯ぎしり・くいしばりでかなりの負荷が日常的に歯にかかるので、ものを噛んだり、歯が噛み合ったときに痛みが出るなどの症状が出ることも多くあります。
このように歯ぎしり・くいしばりを単なる癖として放置していると様々なリスクが高くなります。
歯ぎしり・くいしばりがある方は、無意識に行っており、そういった癖を治すのは簡単ではありません。
日中は仕事中や何か作業をしているときなどに起こりやすく、寝ている間は完全な無意識下で歯ぎしり・くいしばりが起こりやすいです。
日中歯ぎしり・くいしばりをしている方は寝ている間も歯ぎしり・くいしばりをしていると考えられるため、寝ている間のマウスピース装着はとても大切になります。
マウスピースを使ってフッ素のパックを行えば、歯への負担を減らすだけでなくむし歯の予防もできます。
マウスピースを使ってご自身の歯を守りましょう!